yaoyoroz8000000’s diary

心理的自給自足

半休いただきましたんで!班長!

今週のお題「体調管理」

 

先日からどうも喉の調子が芳しくない。

気付いてはいたが、我が家の加湿器が唸りをあげて、衰弱していた。それを見て見ぬ振りをしていたツケが回ったのか、喉がやられてしまったのである。やはり弱っているものを看過して、自分だけのうのうと暮らしているとバチが当たるということか。

 

高校生までは「風邪をひく」という事にはオプションとして「学校を休める」「心配してもらえる」という特典が付いてきたのだが、大学生・社会人になるにつれそのオプションは「体調管理もできないバカ」「自己責任」「這ってでも来い」「おい、バカ」という劣悪なレッテル貼りや内なる罵声へと変容する。おかしい。

 

身体や精神を酷使する社会的身分になればなるほど、体調不良を起こすと余計に気をもむ事になる。全くもっておかしい話である。風邪をひくかどうかはどれだけ予防しようと家族の看病というイベントがある人には密室サスペンスゲーであり、ウイルスの強さと免疫力のせめぎ合いからなる運ゲーであり、多種多様なバッドエンドを迎えた患者本人に落ち度を見出していく現代社会ははっきり言ってゴミである。

 

頭痛薬のCMでは日中頭が痛いお母さんに頭痛薬をキメさせて夜には笑顔の家族団欒を迎えさせたり、どうしても休めない会社員は風邪薬をキメて笑顔でプレゼンする。15秒という限られた時間の中で商品の効き目を端的に説明しなくてはいけないので致し方ないが、これではあまりにも強引で 体調管理を怠った患者に対して辛辣な感情を誘発する。

 

風邪っぴきには優しくする。風邪っぴきはその優しさを素直に受け取る。これだけで世界には心地よい風が吹くのである。

 

とはいえ風邪薬を売る会社も商売である。即効を速攻と言い換えたり、患部を光らせて薬も光らせてハッピーエンドにしなければ商品は売れない。それは今まで通りそのように喧伝していただきたい。

 

だからこういうのはどうだろう。

 

お姑さんが小言をのたまいながら、風邪で寝込む嫁のために特性おかゆを作りレンゲで食べさせてから薬を飲ませるIHのCMがあってもいい。

ヒモ男が突然ダウンしたキャリアウーマンの彼女のために、やれゼリーだ やれスープだと、あれこれ見境なしにカゴに突っ込んでいくだけ(ちゃっかりお金は彼女の財布から抜いてある)のドラッグストアのCMがあってもいい。

どうしても休めない!と息巻いて出社したら上司に「馬鹿野郎いいから2、3日は休んでろ!」とめちゃくちゃに怒鳴られるだけの謎の5秒CMがあってもいい(ACあたりに期待する)。

 

みんなで経済破綻や家族崩壊を起こさない程度に少しずつボケつつ、少しずつ優しくなっていけばそれでいいのだ。

 

そんな私は休めないので午後から逝ってきます(白眼)